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バレエに多い怪我とその症状

これまでノヅ・カイロ・クリニックにご来院されたバレエや各種ダンスをされていらっしゃる方の中で、多くみられた怪我や障害を部位別にまとめました。 同じ症状でお悩みの方は、是非一度ご相談下さい。

背中・腰編

 1.肋骨骨折
 2.反り腰による慢性的腰痛

1. 肋骨骨折

肋骨は左右に12本ずつあり、胸郭を構成して心臓や肺など大切な臓器を守っています。 背中の骨である胸椎から体幹を囲みながら前方へと向かい、胸骨(ネクタイのような骨)に肋軟骨を介して付いています。ただし第11・12肋骨だけは浮遊肋といって胸骨とはつながっていません。 肋骨骨折は全骨折の10%を占める頻度の高い骨折です。打撲や転倒など外力が加わり折れる場合や、からだをひねる動作ほか、激しく咳やクシャミをした時などにも発生します。バレエダンサーの場合、パドドゥのリフト中にバランスが崩れたり、男性の手に力が入り過ぎてしまうことで起こる場合もあります。 完全骨折と不全骨折(ひび)がありますが、ダンサーの場合ひびで来院される方がほとんどです。 骨折部分に圧迫を加えると痛みが生じ、体をそらしたり、肩を動かしたりすると痛みが増します。 また呼吸の際に胸郭が動くことにより痛みを伴うことも多く、受傷後しばらくは咳をするときや笑った時にも痛みが生じます。 なお、痛みが強く、息苦しい・呼吸が浅いなどの症状が続く場合は、血気胸を併発していることもあるので注意が必要です。



2.反り腰による慢性的腰痛

反り腰とは、言葉の通り、腰が反った(腰椎の前弯が強くなった)状態をいいます。 腰の反りを強くする筋肉が過剰に働くことで起こりますが、お腹のインナーマッスルである腹横筋や内腹斜筋が弱かったり、股関節前面の筋肉が硬くなることで、骨盤が前方に傾いてしまうことも大きな要因です。バレエダンサーの場合、腰が柔らかく後ろに反るときに腰から反ってしまうような方に反り腰が多くみられます。 この姿勢だと、腰の傾きを支えるため腰周辺の筋肉は常に緊張した状態にあるばかりではなく、椎間板の後部にも負荷がかかり、結果慢性的な腰痛になってしまいます。 お腹のインナーマッスルの強化、股関節前面の筋のストレッチを行い、胸から反るよう心がけましょう。