アイソレの可動域をアップ!
アイソレーションって何?
“アイソレーション”(isolation)とは、「分離」や「独立」という意味を持った言葉ですが、 ダンスにおいては、からだの一部分だけを意識的に別々に動かす動きを言い、略して「アイソレ」と呼ばれています。
      
      動かすパーツは、首、肩、胸、お腹、腰、股関節など、たくさんの部位があります。 
    ポッピングやヒップホップをはじめとしたストリートダンスはもとより、ジャズやバーレスクなど様々なダンスにおいて“アイソレーション”は「正確なボディコントロールを可能にする基礎的テクニック」として重要視されています。 
      

      
アイソレーションのポイント
アイソレーションを行う上で大切なことは、「どこの筋肉を使ってどう動かすのか」ということと同時に「どこの筋肉を使ってどこを止めるのか」ということを意識して行うことです。 
      例えば、胸の左右のアイソレーションでは、“腹筋群”や“腸腰筋”など体幹の筋肉を使い“骨盤”や“腰”をしっかりホールドします。 
      胸と一緒に腰が動いてしまうと、胸の動きがフォーカスしにくくあいまいな印象になってしまいます。
      “脊柱起立筋”を使って胸を横に動かすと、動かした側の肩が上がってしまいやすいので、上がらないように“僧帽筋”でコントロールすることも必要です。
      
      動かす部分以外をしっかりと止めることで、動かす部分をよりダイナミックに動かすことができるようになります。 
      またアイソレーションで1つ1つのパーツを意識的に動かせるようにトレーニングを重ねることで、自分のからだをイメージ通りにコントロールできるようになり、細かいニュアンスも表現できるようになっていきます。
      
      繰り返し練習を重ね、正確なアイソレーションを身につけてダンスをレベルアップさせましょう! 
アイソレーションの効果的な練習をするには
アイソレーションの練習を始める前に・・・
      ちょっと自分のからだの状態をチェックしてみましょう。 
      「筋肉がコリ固まって伸ばしづらい」 
      「ひっかかる所があってうまく動かせない」 
      「関節の動きが悪い」 などなど・・・
      からだのどこかに不調があって「可動域がせまくなっている」ということはありませんか? 
      せっかくレベルアップしようと思って練習しても、そんな状態では小さな動きしか身に付かなくなってしまうなんてことも・・・。 
      より効果が高い練習ができるように、からだを整え可動域をUPさせてからアイソレーションを行ってみてください。 
アイソレーション可動域UPコース
ノヅ・カイロ・クリニックでは、アイソレーションの動きで困っているダンサーの皆さんのお悩みを解決するため、有名アーティストのツアーダンサーとしても活動、様々なダンススクールでも教えをしているプロダンサーのHALUKAさん監修のもと、アイソレーションを行っているときの“筋肉の動き”や“からだの使い方”を分析し、可動域をUPさせるメニューを開発しました。 
      アイソレーションの可動域UPコースでは、脊柱〔背骨〕のしなやかさ、各パーツの関節の動き、筋肉・筋膜の柔軟性、肋骨の動き、他を重視し、筋肉・筋膜・関節をリリースすることで、可動域を広げ、アイソレーションをやりやすくしていきます。
      
      ぜひ一度お試しください。
      

HALUKA
      -Profile- 
      2005年-大阪にて活動を開始。コンテストやダンスバトルにて成績を収め、全国に活動範囲を広げる。 
      2014年-東京へと拠点を移し、安室奈美恵、倖田來未、AK-69など数々のメジャーアーティストのバックダンサー・ライブ振り付けを担当。 
      また2016年に来日した世界的人気HIPHOPラッパーKIDINKのJAPANツアーにてHIPHOPブランド”DOPE”のオフィシャルダンスショーステージのディレクションや、自身がメインモデルを務めるブランドMOBB、その他GUESSやUNIFなど有名ブランドなども含むパフォーマンスファッションショーをプロデュースするなど、ダンサーだけにとどまらないマルチな才能に定評のある女性パフォーマーの一人である。 
      
アイソレーション可動域UPコース
    施術料:3,800円(税込) 約20min.
      
 
 
 
         ・動かしにくいパーツはどこですか?:首(左右)・肩 
         ・施術後の感想をお願いします。:つまっている部分(自分の気になる所)がだいぶ解消されました。ぜひまた施術して頂きたいです。
         ※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。 
SAORI 様 20代
 ・動かしにくいパーツはどこですか?:腰(おしり)・胸(ローリング)
 ・動かしにくいパーツはどこですか?:腰(おしり)・胸(ローリング)・施術後の感想をお願いします。:可動域がすごく広がった感覚に感動しました!苦しいアイソレの部分が全く苦しみがなく少しの施術でこんなに変わるのはびっくりしました。 自分の体のことをもっとよく知ってあげないとだめだなぁと強く思いました...。
※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。
CHIHIRO 様 20代
 ・動かしにくいパーツはどこですか?:腰・肩
 ・動かしにくいパーツはどこですか?:腰・肩・施術後の感想をお願いします。:腰が丸めやすくなった!肩回りが動かしやすくなった!アイソレがスムーズにいく。上半身のやわらかさを感じた。
※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。
Moe 様 20代
解剖学からみたアイソレーションの動き
1.アイソレーションにおける働きの考察
1)アイソレにおける重要な要素
アイソレーションを行う上での重要な要素は、
    ①脊柱のしなやかさ 
    ②各関節の可動域 
    ③筋肉・筋膜の柔軟性 
    筋肉の収縮様式としては、動かす方向の側の筋肉は主に「求心性収縮(筋肉の長さが短縮しながら収縮する運動)」で、反対側は「遠心性収縮(筋肉の長さが伸張しながら収縮する運動)」です。
   
    2)上半身のアイソレにおける腹横筋と内腹斜筋の役割
    “腹横筋”は、姿勢を安定させるバランサー(安定化機能)の働きをを持ったインナーマッスルで、 急激に手足を動かし姿勢が崩れると、最初に活動し「フィードフォワード反応(予測的姿勢制御機構)」によってバランスをとるように働きます。 また、“内腹斜筋”は“骨盤底筋群”と協調して働き骨盤を安定させます。
    これらの筋肉によって姿勢が安定することで、上半身の各パーツのみを動かすことが可能になります。 
    
    
2.各パーツごとの筋肉の働き
アイソレーションを行うときには、様々な小さい筋肉も使ってからだをコントロールしていますが、ここでは動きを作っている主な筋肉にしぼって説明します。
    
【首のアイソレーション】
    ▶体幹のキープ:“腹筋群”(主に腹横筋と内腹斜筋)“腸腰筋”“中臀筋”といった体幹の筋肉を使い、骨盤や腰をホールドし軸を安定させます。
    ①前後
    前)“胸鎖乳突筋”“斜角筋”の収縮によって頸椎を前に押し出す。この際、首が前に平行に動くように“頭板状筋”によって調整している。
    
    後)“広頸筋”の収縮によってアゴを後ろに引きながら、“椎前筋群(頚長筋、頭長筋、前頭直筋、外側頭側筋)”及び“後頭下筋群(大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋)”の収縮によって首を後ろに引く。
    
    ②上下
    上)“頭板状筋”“頸板状筋”の収縮によって頸部を伸展させる。 
    
    下)左右両方の“斜角筋” の収縮によって頸部を前屈させる。
    
    ③左右側屈 
    動かす方向側の“斜角筋”“頭板状筋”“頸板状筋”の収縮によって頸椎を側屈させる。 メインは“斜角筋”。 動かす方と反対側の肩が上がってしまいやすいので“僧帽筋”でコントロールする。 
    
    ④左右平行
     右)左側の“胸鎖乳突筋”の収縮によって首を右斜めに回旋させる。それと同時に左側の“頭板状筋”を収縮させ顔が正面を向き続けるように調整している。 結果、顔は正面を向いたまま、首が横にスライドしたように動く。 首の動きとともに肩が動かないように両側の“大胸筋”でコントロールする。
    
【肩のアイソレーション】
   ▶体幹のキープ:首のアイソレ同様、“腹筋群”(主に腹横筋と内腹斜筋)“腸腰筋”“中臀筋”といった体幹の筋肉を使い、骨盤や腰をホールドし軸を安定させます。
    ①上下 
    上)動かす方向側の“肩甲挙筋”の収縮によって肩甲骨を挙上させる。 
    
    下)動かす方向側の“広背筋”と“大胸筋”そして“僧帽筋下部線維”の収縮によって肩を下げる。 メインは“広背筋” 
    
    ②前後 
    前)動かす方向側の“大胸筋”“三角筋の鎖骨部”の収縮によって肩関節を屈曲させ、肩を前に出す。 
    
    後)動かす方向側の“大・小菱形筋”“僧帽筋”の収縮によって肩甲骨を内転させると同時に“三角筋の肩甲棘部” の収縮によって肩を後ろに引く。
 
    
【胸のアイソレーション】
    ▶体幹のキープ:首・肩のアイソレと同様。
    
    ①前後上 
    前)左右両側の“外肋間筋”を収縮させることにより胸郭を拡大させ、“脊柱起立筋の胸最長筋”の収縮によって脊柱を伸展(反らせ)させると共に“広背筋”“大・小菱形筋”“僧帽筋” を収縮させ肩甲骨を後ろに引くことで胸をさらに前に押し出す。 
    
    後)左右両側の“内肋間筋”を収縮させることにより胸郭を狭め、“大胸筋” の収縮によって肩を前に出す。さらに腹筋群(“腹直筋”“外・内腹斜筋”)を収縮させることで胸部を後ろに引く。 
    
    前上)前のアイソレーションの応用。
    前の筋の動きに、“腹直筋”の遠心性収縮を加えるとともに、 脊柱起立筋の“胸最長筋”と“頸最長筋”の収縮を強める。 
    
    ②左右平行 
    右)右側の“腹斜筋”と“腰方形筋”を収縮させるとともに“外肋間筋”を収縮させ、右側の胸郭を広げる、さらに右側の“胸最長筋”を収縮させることで、身体が前かがみにならないように姿勢を保つ。 また、右側の肩が上がろうとするのを“僧帽筋”で抑えるとともに、左側の肩が内旋するのを左の“広背筋”で制御する。
 
    
【腰のアイソレーション】
    ①前後 
    前)“腹直筋”の収縮によって恥骨を引上げ骨盤を後傾させる。この際、背中が丸まらないように“脊柱起立筋”によってコントロール。 
    
    後)両側の“腸骨筋”“腰方形筋”“腸肋筋”の収縮に骨盤を前傾させる。 
    
    ②左右平行 
    右)左側の“大腿筋膜張筋”を収縮させ骨盤を右側に押し出す。この時右側の“腰方形筋”“腹斜筋”“腸肋筋”を収縮させ姿勢をまっすぐに保つ。 
    
    
